税理士あさがおの創業ストーリー/STEP0

税理士のあさがお(伊藤貴文)です。

創業してちょうど半年経ちました。

私自身も創業者の一人として、当時を振り返ってどんな風に創業準備をしていたのかを書いてみたいと思います。

創業ステップ(STEP0,1,2)毎に書く予定です。

今日は、STEP0/創業をイメージし始めた頃についてです。

前職での状況

創業自体は、税理士を目指した段階、そして入社して仕事をしている段階
漠然とは考えてはいました

税理士自体は、独立前提の資格でもありますし、
事業主と日々接する仕事なので創業自体は珍しいものではありません。

ただ、前職での仕事や人間関係を含めた職場環境が自分にはとても合っていました。

クライアントとの調整は必要ですが、
打合せから入力、申告まで、基本的には一人で仕事が完結します。

大企業によくあるような社内の調整や打合せはほとんどなく、強制的な残業もない。
尊敬できる上司もいるし、家庭への理解もありました。

担当の業務をきちんとこなしていれば、基本的に自由にのびのびと仕事ができる職場環境だったのです。

そんな独立しているような要素もあったので、
なかなか踏ん切りがつかない!」という状況でした。

コロナ禍での変化ときっかけ

転機となったのは、2020年に始まったコロナ禍でした。

社会情勢が目まぐるしく変わっていく中、
事業を何とか好転させようと奮闘する顧問先の事業主を間近で見て、
自分の中の価値観が徐々に変わってきました

ただ、当時の私には、その自分自身の内面の変化を具体的には表現できずにいました

――私が本当にやりたいこと、やるべきことは何なのだろうか。

そんな中、始めたのがnoteでした。

ビジネスを中心とした記事を完成させ、共有することを通じて、
自分の内なる部分を引き出し、言語化する良い機会になりました。

金曜朝に毎週投稿するというタスクを課すことを1年以上続けた結果、
その記事の量は増えていきました。

後で見返すことで、自分自身でも気付けなかった、
自分が本当にやりたいことの輪郭徐々に明らかになってきました

繋がった様々な方の考えを吸収し、反映しながらだったので、
独りよがりにならない形で棚卸しができたのだと思います。

創業支援を目的として独立した理由

そのnoteでの試行錯誤の結果、3つの結論に至りました。

自分が今本当にやりたいこと創業支援
②それは今の会社員の立場では実現は難しい
この時代でこそ創業する意味がある

これまでの自分自身の業務の中で、
最も相手に貢献でき、かつ、自分も生き生きと取り組めたのは、 創業支援でした。

ここまで悪天候で視界不良の中で飛行を行っている事業主を本当の意味で支えたいと思ったら、
やるべきことは管制塔から遠隔で指示することではなく、
実際にその状況を経験しながら、すぐ横で並走をすることが一番だと思ったからです。

これだけの局面はこの時代にしか経験できないもので、
その後一生にわたって活きる財産になると思いました。

自分も例外ではありませんが、
このような時代に創業する方は、誤解を恐れずに言えば「よっぽど」な方です。

そんな魅力的な「よっぽど」な人
より近い場所で、そして同じ立場で出会うべく、
私は敢えてこの時代に創業することを決断しました。

そして2021年5月、意を決してGW明けに会社に報告しました。

今、STEP0を振り返って

私の場合、なかなか重い腰があがらなかったところで、
急な環境変化をきっかけに、試行錯誤をして創業の種を見つけたという感じでした。

逆に言うと、この時点ではそこまで事業のイメージは具体化していなかったように思います。

それは、職業柄ある程度創業の流れがわかっているという部分があるかもしれませんが、
今振り返ると、事業の具体的な計画よりも先に優先すべきことがあるように思います。

今創業を検討しているSTEP0のみなさんへアドバイスがもしあるとすれば、まさにこの部分です。

いくら素晴らしい事業計画があったとしても、それを実行するのは他でもない自分自身です

その事業と将来何十年と人生を共にする可能性がありますし、
他人の心を動かす前に、まず自分の心が動いてないと事業に魂が入らないと思うのです。

なので、そこまでして成し遂げたい”何か”があるかという視点はとても大切だと思います

その”何か”は、日常に転がっています。
それを自分が気付けて、拾えるか。

私の場合、そのきっかけはnoteでしたが、
あなたにとって合う手段を通じて、
自分自身が本当にやりたいこと、やるべきことに向き合うことができれば、
その”何か””創業の種”変わる瞬間がくるはずです。

その瞬間との出会いを、
私も創業者の一人として楽しみにしています。

続きはこちら→

この記事を書いた人

あさがお税理士事務所 代表税理士 伊藤貴文

税理士 / 栃木出身 / 埼玉在住 / 東京勤務 / 3児の父

Follow me!