税理士あさがおの創業ストーリー/STEP1

税理士のあさがお(伊藤貴文)です。

創業してちょうど半年経ちました。

税理士のあさがおの第2回は、STEP1/創業に向けて具体的に動き始めた頃についてです。

前回の記事(STEP0)はこちら→

退職通知から退職・創業までの半年の動き

実際に創業に向けて具体的に動き始めたのは、
会社に退職の意向を伝えた2021年5月以降でした。

①前職になるべく迷惑がかからないよう、引継ぎに期間を確保したかったこと
②創業の準備を何もしていなかったため、創業準備の期間も確保したかったこと

この二点から、
退職日:2021年12月31日
開業日:2022年1月1日

に決まりました。

以下、退職の意向を伝えてから開業まで約半年間をざっと振り返ります。

5月~「コンセプトと事業計画の作成」

まず、何を誰にどのように事業を展開するのか等の基本的なコンセプトを設計しました。
これまでのnoteを通じて明らかになった要素を総合的にみてまとめあげました。

ロゴもこの辺りで決めました。
私の場合は、ロゴマーケットというサイトでプロに依頼しました。

最初にコンセプトを書き出しました
自分のできることとやりたいことを書き出しました


そこから事業計画と人生計画をざっと作り、イメージを具体化する作業をしました。
売上の見込みは全くついていなかったため、何パターンかを作成して試算しました。

会社員の時の手取りを維持するには、何件の顧問先が必要か?
→そのためにはどのような営業方法や準備が必要か?等というように、
一つ一つ項目を掘り下げていくことで、独立後の不安要素を減らしていきました。

6月~「担当顧問先の引継ぎ」

当時の担当先の引継ぎに関しては、
当然ながらゼロのパターンも想定していました。
実際には前職の理解もあり、個々に確認する形で進めることができました。

独立後に私の方に引き継がない顧問先は、
別の担当者への引継ぎを進めました。
それなりの数のため、半年間でも足りないくらいでした。

夏頃から当時担当していた顧問先で一番大きなところの税務調査が本格化し、
最終的に12月末の退職日の直前まで調整が続きました。
追加資料の提出や税法・判例解釈等、
かなりの負担でしたが何とかやり切りました。

7月~「創業支援サイトの構築」

ちょうどこの頃から創業支援サイトの制作に着手しました

創業支援を始めるに当たって、
まず自分なりに項目を体系化して整理したいという想いがあり始めました。

創業支援サイト自体のニーズがあるかどうかを知りたかったので、
noteでメイキングの様子を公開し、反応を見ながら進めていきました。


ホームページ制作は初めてだったため最初は荒削りな仕上がりでしたが、
ちょうどこの頃A2Kさんに運営として参加して頂き、
ホームページとしての完成度がぐっと進みました

9月~「事務所探しと契約」

9月頃から有給や仕事終わりの時間を使って事務所を探し周りました。

税理士業は、資格の特性から基本的にバーチャルオフィスはNGです。
自宅兼事務所の方もいますが、自宅は埼玉にあり、
仕事は東京ですると決めていましたので、必然的に事務所が必要となりました。

事務所探しのタイミングですが、
・早すぎても×(先の仮予約がNGのため)
・遅すぎても×(開業に間に合わなず、手続きが遅れ遅れになるため)
と、なかなか難しい側面があります。

1ヶ月程探し周り、30件近くは内見したと思います。

重視した条件は、
①引き継ぐお客様と自分が通いやすいこと(駅、駅からの距離)
②創業が活発なエリア
③来たお客様がリラックスできる雰囲気
④(とはいえ)高すぎない金額
でした。

結果的に、
新宿駅から徒歩圏内の渋谷区代々木エリアに落ち着き、
10月上旬に今の事務所に出会い、即決。

リノベーション後の綺麗な内装と緑溢れる庭が決め手でした。


予算より1万だけ月の賃料がはみ出しましたが、
上記条件を全て満たし、11月からの契約でOKとのお返事。
さらには礼金と仲介手数料もなしという好条件で、
今思い出してもラッキーだったなと思います。

11月~「ホームページ制作」

この頃から事務所のホームページ制作が本格化しました。

創業支援サイトで繋がっていたA2Kさんにそのまま依頼したので
やり取りはとてもスムーズで、想いを形にして下さいました。

Chartworkでそれぞれのタスクを可視化してくれていたので、
時間を見つけながら、文章や構成を考えて...という作業を繰り返しました。

最終的には年明けの公開になりました。

12月~「最後の追い込み」

続く税務調査とホームページ制作の隙間で
事務所の内装に着手しようと思いましたが、
なかなか時間が取れず、1日で強硬することになりました。
 詳しくは...
 ▶大改造!劇的ビフォーアフター/事務所メイキング|伊藤 貴文@あさがお税理士事務所|note

この頃は全ての業務が集中し、
「本当に申し訳ないけど年内は我慢して!」と、
家庭のことは妻に完全にお願いしたのを覚えています。

本当に開業できるのか。
ワクワク半分、不安半分だったと思います。

そして最後は無理が祟ったのか、
クリスマス付近で胃腸炎になり、
最後の退職日は残念ながら出社することができませんでした

机や資料の片付けが間に合わないまま年を越し、
そして開業日を迎えることになるのでした…。

今、STEP1を振り返って

今振り返っても、開業前はバタバタだったと思います。

半年という準備期間は、一般的にみれば長いのかもしれませんが、
日々の業務をこなしながらのプラスαだったので結構しんどかったです。

これから創業される方にアドバイスがあるとすれば、
お客様ができるタイミングをきちんと準備に盛り込んでおくことでしょうか。

早ければ早いほど収入は安定するのは間違いないのですが、
私のように顧問先を引き継ぐ場合は、
退職日と開業日はほぼイコールにならざるを得ません。

このことは、
開業までの準備を、在職中に平行してやらないといけない
ことを意味します。

私の場合、事務所の内装はある程度で済みましたが、
これが飲食店や美容院のような場合だとより問題は深刻化しそうです。

最初だから頑張れる!という算段はよいですが、
発射が上手くいくかでロケットの軌道も大きく変わる場合があります。

この辺りは、綿密な計画が必要だと
実際に創業して感じました。

続きを見る
前回の記事(STEP0)はこちら→

この記事を書いた人

あさがお税理士事務所 代表税理士 伊藤貴文

税理士 / 栃木出身 / 埼玉在住 / 東京勤務 / 3児の父

Follow me!