会計ソフトの選び方④~freeeとマネーフォワードどちらが良いの?
【 シリーズ過去記事 】
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会計ソフトの選び方①フリーランスIT屋さんがfreeeを使った感想
会計ソフトの選び方②~インストール型?クラウド型?業種ごとのおすすめは?
会計ソフトの選び方③~インストール型は最新の確定申告書に対応できない?
これまで3回にわたって会計ソフトの選び方を見てきましたが、
クラウド型が良いという結論になりましたね。
そうですね!
ただ、私はfreeeしか経験ないので、
実際にどのクラウド型会計ソフトを選べば良いのかは少し気になってます!
あさがおさんは仕事上でいくつか経験されてますよね?
そうですね。
いくつか実際に経験しているので、
【番外編】として比較記事を作ってみましょうか!
クラウド型会計ソフトは、「freee」の他「マネーフォワード」「やよいの青色申告 オンライン」などいろいろあります。
今回は、その中でも二大巨頭である「freee」と「マネーフォワード」に絞って比較してみたいと思います。
比較記事は多くありますが、だいたいどちらかに寄った内容になっている印象です。
どちらも日々使っている私が公平な立場から両者を比較し、クラウド型会計ソフトをどのように選べば良いのかについて考えてみたいと思います!
■内容の比較
実際のところ、おおまかな機能は似ています。
特徴的な違いについて、まずは機能面に注目して比較してみたいと思います。
①機能面
基本的にはどちらも似ていますが、大きく3つの違いがあると思います。
(1)売上の管理機能
こちらは、freeeの方が機能は充実していると思います。正確に言えば、初心者向に優しい制度設計がされています。
下記は、連携された通帳口座に入金があった場合のそれぞれの登録画面です。
上が[freee]で、下が[マネーフォワード]になります。
freeeの画面はカラフルで情報量が多いですね。
対するマネーフォワードはとてもシンプルです。
そうですね!
一番右の「登録」ボタンで仕訳が完了する点は、どちらも同じです。
違いとしては、freeeで請求書を作成した場合には、連携された口座の会社名や金額から推測して取引先候補が詳しく出るところだと思います。
上記の青い部分をクリックすると、さらに明細の詳細が出ます。
このように詳しく取引先の候補が詳しく選べるようになっており、難しい売掛金の消し込みをラクに済ませてくれる点が特徴です。
この消し込み機能は請求書とも連動しており、入金済のものと入金待ちのものが一覧で見れる機能も付いています。
つまり、請求書作成〜記帳〜入金管理までを1つのサイクルで管理できるってことですね!
この消し込み機能はいつも助けられてますが、マネーフォワードにはない機能なんですね~。
(2)入力
実際の入力画面にも違いはあります。
freeeの場合、例えば勘定科目を選ぼうとする場合、科目の候補が一覧で出てきて、解説も付いてきます。
対するマネーフォワードは、とてもシンプルです。
ここも結構違うんですね!
解説が詳しいという意味ではfreeeのが良さそうですが...。
ここは好みでしょうね!
初心者には良いと思いますが、
簿記が分かっている私からすると、勘定科目を素早く入れられるマネーフォワードに良さを感じたりします!
他にも、入力上での細かな違いはあります。
例えば、売上を取引先別に管理したい場合など、勘定科目の細目の設定方法にも違いがあります。
freeeは「タグ」という形で仕訳入力の時に設定する形になります。取引先や部門、品目などをタグ付けして、あとで集計することができます。
マネーフォワードは従来の会計ソフトと同様に「補助科目」という形で、設定画面から登録する形となります。
(3)クレジットカード明細の明細取得
こちらは、クレジットカード明細の連携のスピードの話ですね。
こちらは、明細確定前に連携される点で、マネーフォワードの方が早いと言われています。
freeeは基本的に明細確定後に連携するので、例えば電気代など明細確定が遅いものの連携が遅いという特徴があります。
②料金面
料金面も気になる部分かと思います。
ここでは、個人事業主を前提としたプランで比較してみます。
(注)2024年10月9日時点。最新の料金プランを必ずご確認ください。
[freeeの場合]
引用元:【個人】freee会計のプランについて – freee ヘルプセンター
[マネーフォワードの場合]
引用元:確定申告ソフトの料金 | 個人事業主向け会計ソフト マネーフォワード クラウド (moneyforward.com)
どちらも3つのプランがあります。
その3つの違いをざっくり説明すると、
(左)消費税申告のない方向け
(中)消費税申告のある方向け
(右)サポートを受けたい方向け
という感じですね!
そう見ると分かりやすいですね!
提供される機能が異なるので一概には比べられないですが、
全体的にマネーフォワードの方が少しだけ安いと言えそうですね!
■選ぶ上での判断基準
以上を踏まえて、選ぶ上での判断基準をまとめます。
選ぶ上での判断基準(会計ソフトの利用経験)
•簿記や会計の知識が全くない場合
→ 初心者向けの機能が充実しているfreee(が合う可能性!)
•簿記や会計の知識が(少しでも)ある場合
→ 入力の効率性を重視しているマネーフォワード(が合う可能性!)
簿記や会計に全く触れたことない方にとっては、freeeの方が解説が丁寧で分かりやすい印象を受けます。
売上の管理機能はまさに簿記や会計初心者向けのものですし、取引登録の勘定科目の説明も詳しいです。
また、最後の確定申告書を作る流れもとても分かりやすいです。
逆に、簿記をかじったことある方(もしくは税理士)からすると、少し説明がくどく感じてしまう部分があるように思います。
寧ろ、入力の効率性を重視したマネーフォワードの方が、操作性が良いと感じる部分が多かったりします。
税理士と連携して経理を進めたい方は、マネーフォワードの方がスムーズに導入してもらえる可能性が高そうです。
簿記や会計の知識の程度を出発点に、
最後は好みでご自身に合う方を決めてもらうのがと良いと思います!
■まとめ~判断基準を参考に、最後は実際にお試しして選ぶべし
色々と書いてきましたが、最後は実際に操作してみて自分に合う方を選ぶのが確実だと思います。
freeeもマネーフォワードもお試しプランがあり、なんと連携も試せます!
是非どちらも実際にやってみて、あなたにとって合う方を選んで頂ければと思います。
以上、クラウド型会計ソフトの選び方【番外編】でした。
参考になれば嬉しいです。
この記事を書いた人
あさがお税理士事務所 代表税理士 伊藤貴文
税理士 / 栃木出身 / 埼玉在住 / 東京勤務 / 3児の父
この記事を書いた人
A2K(あつこ)
主にWEB制作をしているフリーランスのIT屋さん/ 元業務系SE(Java,VBなど)/ 北海道千歳市在住 /// 1児のママ