【事業主向け】各銀行の振込手数料の違いを具体的に比べてみました

あさがお

各銀行で、どれくらい振込手数料が違うのかについて聞かれることがあります。

メガバンク、地銀、信用金庫、ネット銀行でどれくらい違いがあるのか

興味があったので、具体的に調べてみました!

■はじめに

銀行の種類については、下記の記事にて基本的な違いを解説しました。

メインバンクはどこにしたら良いの?「メインバンクの選び方」 | あさがお創業支援サイト (asagao-startup.com)

ここでは、その中の一つである振込手数料の違いについて具体的に比べてみたいと思います。

銀行は、①メガバンク、②地方銀行、③信用金庫、④ネット銀行の4つに分けられます。

各種類の代表として、今回は下記の銀行を代表例として取り上げて比較したいと思います。

今回取り上げる代表的な銀行

①メガバンク → 三菱UFJ銀行
③信用金庫  → 城南信用金庫
④ネット銀行 → GMOあおぞらネット銀行

なお、②地方銀行は、①メガバンクと③信用金庫の中間的位置付けなので、今回は省略しました。おおよそ両社の中間的な金額と認識下さい。

また、実際には各銀行毎に、例えば「月何回まで無料」など、単純比較できない諸条件もあります。

特に、法人の場合は、ネット銀行以外は、インターネットバンキングを利用する際に基本月額利用料が1,500~3,000円程度かかるのが一般的です。

同じメガバンクといっても、三菱UFJ銀行とみずほ銀行で違う部分もあるでしょう。

あくまで各カテゴリーの違いを理解するための一般的なケースとしてご理解ください。

◇引用元:

・三菱UFJ銀行HP「振込手数料 | 三菱UFJ銀行 (mufg.jp)
・あおぞら銀行HP「手数料一覧 | 優遇特典あり | 普通預金 年0.2% | あおぞら銀行 (aozorabank.co.jp)
・城南信用金庫HP「振込手数料 | 城南信用金庫 (jsbank.co.jp)

では、❶他の銀行宛てと❷同じ銀行宛てに分けてみていきましょう。

■他の銀行宛ての振込手数料の比較

まず、他の銀行宛て(※)を前提として、3社を比べてみたいと思います。

 ※例えば三菱UFJ銀行の場合、三菱UFJ銀行からみずほ銀行に振り込む場合を指します。

ネットバンキングの振込手数料の安さについて

あおぞら銀行150円>三菱UFJ銀行154~220円>城南信用金庫264~440円 という結論になりました。

やはり、ネットバンキングを前提としている以上、④ネット銀行はネットバンキングでの振込手数料が安い印象です。

ATMの振込手数料の安さについて

三菱UFJ銀行209~330円>城南信用金庫264~440円 ※あおぞら銀行× という結論になりました。

あおぞら銀行などのネット銀行は、コンビニなどのATMを間借りしていることが多く、ATMからの振込ができないことが多いです。

■窓口での振込手数料の安さについて

あおぞら銀行550円>三菱UFJ銀行594~770円=城南信用金庫594~770円 という結論になりました。

窓口で行う場合には、いずれもあまり違いはない印象です。

以上より、おおよそ次のような傾向があるように思います。

■まとめ  基本的な振込手数料(他の銀行宛ての場合)

・ネットバンキングで振込をする場合の安さ … ネット銀行>メガバンク>地銀>信用金庫

・窓口で振込をする場合の安さ … ネット銀行≒メガバンク≒地銀≒信用金庫

結論(他の銀行宛ての場合)

・ネットバンキングによる振込が多い場合は、ネット銀行、メガバンクの順で振込手数料が安いのでお得

・ネットバンキングによる振込をしない場合は、どこもあまり大差ない

■同じ銀行宛ての振込手数料の比較

一方で、忘れてはならないのが、同じ銀行宛て(※)の場合です。

 ※例えば三菱UFJ銀行の場合、三菱UFJ銀行から三菱UFJ銀行に振り込む場合を指します。

振込先として実際に出くわすのは①メガバンクの数が一番多いはずでですが、同一銀行間は振込手数料が安くなるケースが多いです。

みずほ銀行や三井住友銀行や地銀などでも、同じ銀行宛ての振込手数料が0円というところが多いです。

そのため、毎月地域の同じ相手先に振込を行うような業種でない限り、

この同一銀行による振込手数料が安くなるのは、①メガバンクが最も有利だと思います。

それを前提に、具体的に比較してみます。

ネットバンキングの振込手数料の安さについて

あおぞら銀行0円=三菱UFJ銀行0円>城南信用金庫110~220円 という結論になりました。

あおぞら銀行と三菱UFJ銀行が無料で、信用金庫の方が振込手数料がかかる印象です。

ATMの振込手数料の安さについて

三菱UFJ銀行0~110円>城南信用金庫110~220円 ※あおぞら銀行× という結論になりました。

窓口での振込手数料の安さについて

あおぞら銀行220円≒城南信用金庫220~440円>三菱UFJ銀行330~550円 という結論になりました。

窓口で行う場合には、いずれもあまり違いはない印象です。

以上より、おおよそ次のような傾向があるように思います。

■まとめ  基本的な振込手数料の安さ(同じの銀行宛ての場合)

・同一銀行になる可能性 … メガバンク>地銀≒ネット銀行>信用金庫

・ネットバンキングで振込をする場合の安さ … ネット銀行≒メガバンク>地銀>信用金庫

・窓口で振込をする場合の安さ … ネット銀行≒メガバンク≒地銀≒信用金庫

結論(同じ銀行宛ての場合)

・同一銀行として振込手数料が安くなる確率の観点からは、メガバンクが最も有利

・ネットバンキングによる振込が多い場合は、ネット銀行とメガバンクが振込手数料が安いのでお得

・ネットバンキングによる振込をしない場合は、どこもあまり大差ない

■まとめ

あさがお

いかがだったでしょうか?

今回は、各銀行の振込手数料の違いについて解説させて頂きました。

諸条件による違いはありますが、今回の視点から具体的に見て頂くと、

より理解が深まるものと思われます!

では、今回のまとめです。

今回のまとめ

・ネットバンキングによる振込が多い場合には、ネット銀行とメガバンクが振込手数料が安いのでお得

同一銀行として振込手数料が安くなる確率の観点からは、メガバンクが最も有利

この記事を書いた人

あさがお税理士事務所 代表税理士 伊藤貴文

税理士 / 栃木出身 / 埼玉在住 / 東京勤務 / 3児の父

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