【初心者向け】やってみよう!青色確定申告~ドメイン登録料を複数年分一括払した場合はどう書く?
2021年1月に開業した、フリーランスIT屋さんのA2Kです。
今年は、個人事業主として初めて確定申告=青色申告をするのですが、やっぱりわからない点が出てきて苦戦💦。。
知り合いのよしみで、税理士のあさがおさんに教えてもらったことを、みなさんにシェアしたいと思います!
今日は『複数年分の費用を一括払いした場合』についてです。
具体的には、2年分のドメイン登録料をどう処理したかです。
ドメイン登録料って何?
ホームページやネットショップサイトを運営している場合
①自分の独自アドレスを使ってて、かつ、
②その独自アドレスのためのお金を別途払っている
①②どちらも当てはまる場合は、ドメイン登録料を支払っていると思われます。
具体的には、
わたしの場合は、自分のホームページを運営するために
・ワードプレスを使うためのレンタルサーバー契約
・そのホームぺージのアドレスを chitose-it.com にするためにお名前ドットコムで契約
の二つの契約をしています。
なお、今はレンタルサーバーで「独自ドメイン永久無料キャンペーン」などをしていることが多く、独自ドメインを使っているけどその費用は無料、という人も多いかと思います。
自分がどちらかの確認の仕方は、
①ホームページ制作を業者に依頼した人は、契約書や説明書を探して確認する。
探せなかったら、業者に聞いてみる。
②自分で制作した人は、最初に登録した時のクレジットカード明細を確認したり、
登録時に申込サービスから届くメールを確認してみる。
申込サービスの管理画面で確認してみる。
などの方法があります。
以下、わたしと同じ契約の方に参考にして頂ければ、と思います。
★ こんな人に役立ちます ☆
- 独自ドメインは別に支払っていて、2年など複数年まとめて支払った人
- レンタルサーバーを2年など複数年まとめて支払った
具体的な入力箇所
会計ソフトfreeeを使用していますので、以下の記事を参考に入力してます。
https://advisors-freee.jp/article/category/cat-big-03/cat-small-09/8034/
なお、独自ドメイン登録料は「通信費」にしました。
① freeeの[取引]→[取引の一覧・登録]で出てくる取引入力欄に、
2021/1/1(ドメイン登録料支払日)の仕訳が
通信費 2,000 現金 2,000
として、支払った金額=領収書と同額 を登録します。
② freeeの[確定申告]→[その他の機能]→[振替伝票]で出てくる取引入力欄に、
2021/12/31(決算整理仕訳のラジオボタンにチェックがあることを確認)
前払費用 1,000 通信費 1,000
として、来年(2022年)度分を、資産の「前払費用」にいったん計上します。
2021年度の確定申告書作成には、ここまででOKです。
ただし、2022年の期首処理として、以下の③が必要です。
③freeeの[取引]→[取引の一覧・登録]で出てくる取引入力欄に、
2022/1/1(期首日)
通信費 1,000 前払費用 1,000
として、②で確定申告用に行った処理の逆の処理をして、通信費1,000円を今年度の費用とします。
以前の入力を間違ったので修正したい場合は?
freeeは、すでに登録した取引を簡単に修正出来ます。
freeeの[取引]→[取引の一覧・登録]で画面下の方に、これまで登録した取引の一覧が出てきます。
編集したい取引をクリック(選択)すると、編集画面が開きますので、ここから修正します。
最後に青の「保存」ボタンを押すのを忘れずに!!
税理士あさがおさんのアドバイス
わたしはこの処理を間違って、固定資産台帳に記述して減価償却するみたいにしてしまいました💦。
あさがおさんに指摘してもらって、アセりながら直しました!
が、もうひとつ良いことを教えてもらいました。
ちなみに、この方式でも良いのですが、少し分かりづらいかな…と思うんですよね。
実際私はどうやっているかと言うと、このようにやってます。
2021/1/1の仕訳【支払時】
前払費用 2,000 現金 2,000 (摘要:ドメイン登録料2021年1-2022年12月分)
2021/12/31の仕訳【決算仕訳】
通信費 1,000 前払費用 1,000(摘要:ドメイン登録料振替2,000×12/24 残1,000 )
2022/1/1 は仕訳無し
2022/12/31 の仕訳【決算仕訳】
通信費 1,000 前払費用 1,000(摘要:ドメイン登録料振替2,000×12/24 残0 )
この方法であれば、決算の時だけ仕訳するので何年かにまたがったときでも探しやすいですし、翌年も忘れにくいです。
年をまたぐ支払は、なるべく摘要に計算過程と残高を書いておくと翌年分かりやすいですね。
確かに…! こっちの方がわかりやすいです。。
こちらを真似させてもらいますね☆
ちなみに、1年以内の契約でも年をまたぐ場合、原則的には同じ振り分け処理が必要ですが、振り分けせずに1年分経費にできる特例があります!
いくつか要件がありますので、詳しくは下記リンクをご参照ください。
まとめ
複数年分の費用をまとめて支払った場合の仕訳は、難しかったです…。
でも、複数年分まとめ払いするとお得になるものって、結構ありますよね。
誰かの参考になれば嬉しいです!
複数年分を一括払いという論点は、各年度への振り分けという手間がかかります。
簿記初心者からすると、複雑でややこしいだけに見えるこの処理。ただ、考えてみるとこれは必要な処理だと思うんです。
減価償却も同じですが、複数年使うものは、その使う期間に応じて経費にした方が実態に合っているからです。そうしないと今年いくら儲かったかが見えないですからね。
今回はA2Kさんのドメイン登録料の例を取り扱いましたが、他にも事務所等の保証料や保険料、多くの場合で今回の考え方が使えます。
ぜひこの機会に身に着けてしまいましょう!