会計ソフトの選び方②~インストール型?クラウド型?業種ごとのおすすめは?
あさがおさーん!確定申告の時期が近づいてきましたよ!!
そうですね(笑)。11月の半ばを過ぎてから、新しく開業された方や来年開業予定の方から相談が急に増えて来ました。
そろそろやらなきゃという気持ちと、どこから手をつけようという気持ちが、ちょうど混ざり合う時期なんじゃないでしょうか!
今から会計ソフト選ぼうとしている人向けに、あれこれアドバイスする記事作りませんか😊?
いいですね~。税務財務面とWEB面から、あれこれアドバイス?雑談?してみましょうか!
そもそも会計ソフトが不要なのは「税理士などに丸投げしたい人」
そもそも会計ソフト買って所持する必要があるかどうか考えましょうか。
お~、そこからですか!
結局、会計ソフト買うか否かによらず「自分で簿記するかどうか」がポイントですね。
Q:会計ソフトを買う必要があるかどうか
→ 自分で少しでも簿記(記帳)するのかどうか
A:
①少しは知識があるので出来る/ 勉強して頑張る! ⇒ 会計ソフト購入をおすすめ
②知識ナシ/ 勉強ムリ/ 知り合いの税理士に依頼する ⇒ 会計ソフトは不要かも?
あぁ、これ納得ですね。
わたしも前回の記事で書いたのですが、会計ソフトを使っても
結局は「仕訳」でどの勘定科目を選ぶかで悩んだので。
簿記の「仕訳」を自分で考えるかどうかですよね。
そうなんです。
もし、簿記が正真正銘分からないので、事業も忙しいし勉強は無理!
という状況なら、費用はかかりますが税理士その他に依頼することになると思うんです。
で、記帳代行など全部やってもらう(丸投げ)なら、そもそも会計ソフトがいらないと思うんですね。
もし、初年度だけ税理士その他にやってもらって、指導してもらって自分で徐々にやっていくのなら、
やはりその指導者が使ってる会計ソフトを使うことになると思います。
税理士さんが使っている会計ソフトは?
あさがおさんって、どんな会計ソフト使ってるんですか?
マイナーですが、ICSっていう会計事務所向けのインストール型(買い切り型)ソフトです。
あと、お客様が使っているから使えるっていうのが、
インストール型「弥生会計」
クラウド型「マネーフォワード」「弥生会計オンライン」
自分で少し使ってみたのが「freee」です。
わたしはクラウド型のfreee使ってますが、マネーフォワードや弥生会計オンラインと比較するとどんな感じですか?
クラウド型は、使い勝手は似たようなものだと思いますよ。
弥生会計オンラインは値段は安いのですが、通帳等との連携はちょっとイマイチな印象です。
簿記の経験が少しでもあるならマネーフォワード、全くの初心者ならfreeeが合うと思います!
クラウド型とインストール型の比較 ①
インストール型
①ソフトを購入して自分のパソコンにインストールして使う。
②費用は、初回購入時の1回のみ。
③ソフトウェアのアップデートがあれば、自分でアップデート作業を行う。
クラウド型
①インターネット上のサービスを契約してログインして使用。
②費用は月々もしくは年単位で、利用期間ずっと発生。
③ソフトウェアの更新等自分でする必要なし。
インストール型とクラウド型で悩む人へのアドバイス
わたしはfreeeを選んだ理由は、以前勤めていた会社で使っていて馴染みがあったからなんです。
あさがおさん的におすすめする基準ってありますか?
あくまで私見ですが、1でお話した「会計ソフトが不要かもしれない」基準の他、以下があります。
インストール型かクラウド型かの判断基準
仕事的に、手入力しないといけない取引(データ連動できない現金の入出金など)が多いかどうか
「データ連携機能」に焦点を当てた比較ですね。
クラウド型は、データ連携機能の標準装備が最大の特徴ですもんね。
クラウド型でも手入力しないといけない取引ってどのようなものがあるんですかね?
例えば、現金の取引ですかね。
現金決済のみでも、例えばPOSシステムを持っているお店であれば、データ連携可能なので楽に仕訳に取り込めます。
逆に言うと、持っていないお店やお店以外の業種の場合は、データ連動できないので現金は基本的に手入力する必要があります。
基本的にクラウド型は、自動連携をする前提で機能設計されているので、手入力はあくまで例外的な位置付けということなのですね!
なので、手入力が多いとむしろ大変になってしまうと。
そうです、そうです!
ちなみに入金だけでなく、支払の方でも現金の取引はあるはずです。
こちらは全ての業種で影響してくると思いますが、職種によっては現金支払の取引が多いという方もいるかと思います。
現金決済でかつ取引が多いと、どちらがオススメですか?
インストール型です。
理由は、インストール型だとインターネットに接続してなくても仕訳入力が可能なことと、
ネット回線の影響を受けないので入力の反応速度も速いことです。
慣れればEnterとTabキーだけでサクサク入れられます。
自動連携できる取引が多い場合はクラウド型。
そうでなければインストール型。
クラウド型の自動連携は手入力が少なくて済むのが楽ちん。
一方、インストール型はたくさんの手入力をさばくのは得意なんですね。
クラウド型とインストール型の比較 ②
自動連携機能が基本機能として付いてるのはクラウド型
※ インストール型にも有料オプション等で付いているものもあります。
自動連携機能とは?
事業の銀行口座や事業用のクレジットカードや電子マネーと連携して取引明細を会計ソフトに定期的に自動取り込みすることで、取引を手入力する手間を省くことが出来る機能。
日々の取引量がたくさんあっても、クラウド型の自動連携機能を使えたら、仕訳はほぼ自動で作成されます。
仕訳量が多い業種なら、ほんとに助かるのではないでしょうか。
そうですよね。
でも、あくまで自動連携できる決済手段なら、ということですよね。
決済手段がクレジットカードや電子マネーなら自動連携できますが、
現金でPOSレジも使ってなかったら、会計ソフトと自動連携する事が出来ませんものね。
みなさん日々、経営のあれこれで忙しいと思います。
自動化出来るところはどんどん自動化して時間と手間の節約をして欲しいですね。
そうですね。
まだ開業前の人でも、会計ソフト購入を考えていたら、この基準を思い出してもらえると嬉しいですね!
まとめ
・会計ソフトを買う必要があるかどうか
簿記を自分で(少しでも)やるかやらないか。
・インストール型かクラウド型か
自動連携して会計処理を減らしたいならクラウド型
手入力で構わない/ 連携出来ない決済が多いならインストール型
あさがおとA2Kの対談、いかがでしたでしょうか?
あと1~2回、対談形式で会計ソフトの使い方や確定申告についての記事作成を予定しています。
お楽しみに!
この記事を書いた人
あさがお税理士事務所 代表税理士 伊藤貴文
税理士 / 栃木出身 / 埼玉在住 / 東京勤務 / 3児の父
この記事を書いた人
A2K(あつこ)
主にWEB制作をしているフリーランスのIT屋さん/ 元業務系SE(Java,VBなど)/ 北海道千歳市在住 /// 1児のママ